読んで書いて

何かを読ませていただいて何か書きます

『おいしいものをちょっとだけ|きれいな部屋に住みたい』を読んで

何か読ませて頂いて、何か書く。

こちら。

tattaka-nontan.hatenablog.com

◯要約

 「おいしいものをちょっとだけ」という食べ物の楽しみ方は、素敵で上品な生活の末にたどり着くものだと思っていた。けれど、ドーナツを2つ食べたときに、私は、自分がそういう志向に近づいていることに気づいた。

 

 わかりやすい文章だと思った。題材が、食べ物の話で共感しやすいというのもあるだろうけれど、筆者の経験や思考が丁寧に書かれているのが、わかりやすさの一番の要因ではないだろうか。

 気になる方は原文へ。

 

◯調べたこと

 またいつの間にか、あまり考えずにさらりと通り過ぎているものがあると思ったので、調べておく。

・食べ放題について

最もシンプルでわかりやすいのはファミリーレストラン等にある「ドリンクバー」です。通常、ドリンクバーではだいたい200~300円ぐらいの価格ですが、原価はせいぜい5~15円程度だと言われています。

引用元:"食べ放題"はなぜ経済学的におトクでないのか | (2/3) | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン) | “女性リーダーをつくる”

 

 引用元を眺めると、食べ放題で店が儲かる仕組みがわかりやすく書かれている。当たり前だと思うけれど、いざとなってみると、上手いこと説明できないので、勉強になった。

 ポイントは、食べ物を提供するためにかかるコストというのは、食べ物の量に比例しないということである。コストに対して、十分なお客さんを集めることと価格設定を適切にすることができれば、売れば売るほどどんどん儲かる。

 食べ放題でなくても、普通の商売でもそうだ。仕入れよりも、売上を高くすれば、儲かる。

 「当たり前じゃん。わざわざ何言ってるの?」と言われそうだ。しかし、僕は子どもの頃から、食べ放題というものに触れてきたけれど、その仕組みが経済の基本的な仕組みに則っていることには気づかなかった。

 これに気づいて、一度考えてみた人が、食べ放題みたいに音楽を聴き放題にすればいい、書籍も読み放題にしたらいい、という風にしてサブスクリプションと言う事業を開拓していったんだと思う。

 コロンブスの卵的発想には、「なんで気付けなかったんだよ」という若干の悔しさを覚える。同時に、日々の生活をいかに無意識に送っているかを気付かされる。

 

◯考えたこと、思ったこと

 この記事は、「ドーナツを2つ食べた。食べすぎた、なんでこんなことしてしまったんだ。ドーナツを食べる前の私に戻りたい」みたいに書くこともできると思うのだ。というか、そう考える人もいると思うのだ。

 けれど、逆に筆者は、自分には縁遠いと思っていた上品さに近づいているという風に肯定的に捉えている。

 同じ現象から、違うことを考えることができること、当然だけど、やはり面白い。

 他人だけじゃない。自分だってそうだ。筆者が年齢を重ねて「おいしいものをちょっとだけ」という言葉に対する距離感が変わったこともそう。

 同じことを色々な見方で見られる、自分も少しずつ変わっていける、この記事を読んで、そういう風に思えた。

 

◯最後に

 筆者様、素敵な文章をありがとうございました。現状の中に肯定できるものを見つけていこうとする姿勢が素晴らしいなと思いました。ブログでの発信が、筆者様にとって有意義なものになることをお祈りいたします。